恋愛関係を解消したあとも、2人の絆は固いままだった。フレディはメアリーのためにアパートを購入し、自分の近くに住まわせた。
1985年のインタビューでもフレディは自分がメアリーに絶大な信頼を寄せていることを明らかにしている。「僕には本当の友達はいないんだ。だれもが君の友達だ、と言ってくるけど(彼らのことは信用していない)」「僕が頼りにしている人はそんなに多くない……ただ一人いるとしたら……それはメアリーだ。彼女は長い間僕の恋人だった人で、今は付き合っていないけど、彼女は唯一僕が頼れる友人だ」
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2012年のインタビューでフレディの母、ジャー・バルサラは2人が「結婚して子供のいる普通の生活」を送ってほしいと願っていたことを打ち明けた。「でも、別れたあとも彼女は私の息子を愛し続けてくれましたし、彼らは最後まで友達でした」
2000年のドキュメンタリー番組「Freddie Mercury: The Untold Story」でインタビューに応じた2人の友人である写真家のミック・ロックも「彼女は彼の人生における最愛の人と言って良いでしょう」と語る。
1980年代に入ってからフレディはアイルランドのカーロウ州から出てきた美容師のジム・ハットン(映画『ボヘミアン・ラプソディ』ではアーロン・マカスカーが演じた)とロンドンのゲイクラブで知り合い、亡くなるまでの7年間を彼と恋人として過ごした。
一方のメアリーも結婚(のちに離婚)し、リチャードとジェイミーという2人の息子をもうけた。
フレディの死についてメアリーは2000年、セレブリティ・ライフスタイル誌『OK!』で以下のように語っている。
「私は自分の永遠の愛だと思っていた人を失いました。彼が亡くなったとき、私は彼と結婚していたんだと感じました。良い時も悪い時も、富める時も貧しい時も、そして健やかなる時も病める時も私達は誓いを守ってきました。彼の命がある限り、フレディと別れることは決してできませんでしたし、彼が亡くなった後もそれは難しいことでした」
メアリーは“遺灰は誰にも知られない場所に散灰してほしい”という彼の願いも聞き届けた。その場所については、彼女は今も口を固く閉ざしている。
「彼の生前、私は一度もフレディを裏切ったことはありません」と彼女。「そしてこれからも決して」
映画『ボヘミアン・ラプソディ』ではフレディ(ラミ・マレック)とメアリー(ルーシー・ボイントン)の関係が記念的に描かれている。メアリーは脚本にはOKを出したと言われているが、同作とは距離を置いている。

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映画でフレディを演じたマレックは「彼女とフレディーの関係はとても私的なものだった」と雑誌『ヴァニティ・フェア』のインタビューで説明する。
「彼女の心の中にいるフレディは、そして彼女のその愛は、彼のためだけのものだと思う。どんな方法であれ、そのイメージが侵されることについて彼女が望んでいるとは思わない」
また、メアリー役を演じたボイントンは『ボヘミアン・ラプソディ』の舞台裏インタビューで、彼女の役を演じたいと思った理由について以下のように語っている。「一番の魅力はメアリーとフレディーの関係性よ。2人の関係は彼が死ぬまで続いたの」